今日は午前中、FPの家主催のZoomウェビナー。原価高騰による契約書の見直しについて、秋野弁護士の解説を聞きました👂昨年は民法改正で契約約款の見直しを行い、今年の春から省エネ説明事務化。ということでここのところ何度も秋野弁護士の勉強会をうけていますが、今回は法律の改正というよりは情勢を受けての勉強会ですね💻
もう皆さん聞き慣れたであろうウッドショック、木材価格の高騰。わたし自身も最近プレカット見積りの価格に驚いたわけですが、本当に価格が上がってますよね〜😅材料供給は今のところギリギリなんとかなっていましたが、今後は本格的に欲しい時に手に入らなくなる可能性が。そして秋野弁護士いわく、ウッドショックはしばらく先まで続くみたい。
もうひとつあげていたのはメタルショック。鉄製品の高騰ですね💧住宅業界ではガルバ鋼板の価格が上がり、更になかなか手に入らなくなっているそうです。今日も板金屋さんと話しましたが、特定の色の入荷が未定になっているそう😅あとは半導体ショックもあります💧なににせよ、発注には余裕を持って段取り良く取り組むことが不可欠!
一度上がった価格は、なかなか戻りません。しかも今回は上がり幅が大きい💧建築中に突然の物価上昇があった場合、私たち工務店や職人さんは大打撃😞その差額を工務店が負担してばかりでは会社が潰れますし、職人さんを泣かせていても同じくです。とにかく今後の家作りに支障が出ますね。そのため、今後の原価高騰や、感染症による工期延長などに備えての対策についてを契約約款の説明をまじえながら学びました✏️
あとは、工務店の持続可能性ということで、これからの工務店のあり方や仕事の仕方についても少しお話しされていました。この状況下で、価格据え置きで踏ん張るのは持続可能性的には得策ではないと。あとは建築業ではない方からの見え方はなかなか面白いなと感じました😌
わたしの祖父の代は大工さんが花形職業だったようですが…現在の建築業界は、額が大きいけれどぼろ儲けできるような業種では決してないですね。職人さんが1ヶ月でできる仕事の量なんてのは決まっていますし、わたしたち工務店も同じで、たくさん仕事の話がきていてもしっかり前準備と監理期間、アフターフォローまで必要。来た仕事を早くまとめていっぺんにこなすのは、恐らく不可能です😅また、ひとつの工事でたくさんお金をいただく!なんてこともできません。良心が痛む的な意味も勿論ありますが😂そもそも皆さん予算ありますから。最近は予算に納めることに四苦八苦してるくらいです🤔あと、話が来ても仕事に繋がらないなんてこともあります。
更に長持ちする良い仕事には、手間とお金がかかることが常です。長持ちする良い仕事を、間違いなくいつも提供したいわけですが…予算が許さないことは少なくありません😅プロとして出来る限りの代替案を出していますが、せっかくお金をかけるからには絶対に妥協してほしくない部分というのもあります。
『ローコスト住宅』と呼ばれる住まいは多々ありますし魅力的に思う方もいると思いますが、ハッキリ言って質を落とす以外に価格を落とす方法ってないよなぁと思いますよ👋柱を減らす?基礎を華奢にする?性能値を落とす?目に見えないところで減額すれば住み心地や家の寿命に大きく影響しますね。あとは、人件費削減して職人さんを泣かせているかもしれません。これも良くありませんよ、職人さんも人間ですから💦気持ちよく仕事をしてもらう環境作りというのも、元請け工務店の仕事だと思います。よって、特に理由無くただ安い家が良い家になる可能性は恐らくありません😅安い=良いと思っているなら別ですが。
でもまぁ高ければ良いとも思いません。無駄なお金の使い方はよくないですね。メリハリをつけてどこにお金をかけるのか、が重要だと考えています🏠
ぼったくりは絶対に良くないですが、安いからと言って質の悪いものを売るのも充分な悪。予算に合わせるための適正な提案をするのがプロだと思っています。そして理由のない減額をする余裕は、持っていません。家作りはお客様と工務店のじっくり二人三脚👣です☺️
以上、平野の心の叫びでした😂